東京大学×学童ホテル×東邦レオが実施する、いのちと環境を学ぶESDプログラム 〜牛を観察して•味わってみて・考えてみよう〜
学童ホテルでは4月28日、東京大学および東邦レオと連携し、子どもたちのESD能力の変化を検証する共同研究の一環として、第3弾となる体験型ESDプログラムを実施します。小学校 3〜6年生を対象に、牛のくらしや、お肉が食卓に届くまでの流れを学び、実際に味わい、体を動かしながら、食べものと地球環境の関係について考え、「いただきます」の意味や、ムダにしない工夫を通して、命を大切にすること、そして自分たちの選択が地球の未来につながっていることに気づく、体験型のESDプログラムです。
■ ESDとは
ESD (Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)とは、持続可能な社会の実現に向けて、学習者が必要な知識・価値観・態度・行動力を身につけることを目的とした教育です。環境、食料、資源、いのちなどの地球規模の課題を自分自身の生活と結びつけて理解し、よりよい未来をつくるために主体的に考え、協働しながら行動する力を育むことを目指します。
■ 本プログラムで育む「6つのESD能力」
本取り組みでは、子どもたちの以下6つの力の変化を検証しています。
『よく考える力』 社会の規範や慣行、他者の意見を批判的に検討し、問い直すとともに、自らの価値観や認識、行動を省察する能力。
『未来を描く力 』可能性のある未来、ありそうな未来、望ましい未来を理解・評価し、独自の未来像を描き、同時に行動の結果を評価する能力。
『協働力 』他者との協力に必要な能力。グループ内で他者と連携しながら作業し、対立に対処し、問題を共同で解決する能力。
『価値判断力 』自らの価値観、他者の価値観、文化的・社会的・政治的な価値観を理解・尊重しながら、それらの価値観の背後にある原理や基準を明らかにし、持続可能性の原則に沿った判断や行動を下す能力。
『自己認識力 』 自分の内面や感情、価値観、行動が自分自身や他者に与える影響を理解する能力。
『行動力 』持続可能な未来に向けて戦略的に行動するために、課題を特定し、解決策を計画・実行する能力。
子どもたちの想像力と自然への愛着を深める、探究型ESD(持続可能な開発のための教育)を提供いたします。
■ 今回のテーマ
「牛から学ぶ食べものとくらしの体験型ESDプログラム」 ― 牛を観察して•味わってみて・考えてみよう―
子どもたちは、牛のくらしや、お肉が食卓に届くまでの流れを学びます。 そして実際に味わい、体を動かしながら、食べものと地球環境の関係について考えます。
・「いただきます」に込められた意味 ・食べものをムダにしない工夫 ・命をいただくことの責任
五感を使った体験を通して、 自分たちの選択が地球の未来につながっていることに子どもたちが気づくことを目的としています。
■ 講師紹介
牧場長 椚座慎之佑(くぬぎざしんのすけ)さん 有限会社大造畜産 (だいぞうちくさん) 酪農学園大学循環農学類卒業。 第68回日本学校農業クラブ全国大会意見発表で優秀賞。 温暖な淡路島、緑いっぱいの環境の中で育てられている牛たち。 淡路島の気候や環境などに合う牛を、全国各地を駆け巡り、 厳選された黒毛和牛の牝牛のみを育てています。
今回のプログラムでは、淡路島でブランド牛「椚座牛」を育てる有限会社大造畜産より、椚座さんを講師にお迎えします。 淡路島の自然の恵みの中で、地下水やお米・稲わらなどにこだわった飼料で育てられる「椚座牛(くぬぎざぎゅう)」は、黒毛和牛の中でも 未経産の雌牛のみを厳選して育てる希少なブランド牛です。とろけるような脂と深い旨味が特徴で、島内外の料理人からも高い評価を受けています。 今回は、その生産者ご本人から牛が育つ環境や命の循環、食卓に届くまでの物語 を直接学びます。最高品質の食材と、生産者の想いに触れながら、子どもたちが「食べること」と「命」のつながりを体感する、特別な学びの時間です。
■ これまでの学童ホテルの取り組み
学童ホテルでは、ホテルという非日常の空間を活かし、食・環境・福祉・ものづくりなど、多様な分野の専門家と連携した体験型学習を継続してきました。 その発展として、レオ財団および東京大学と連携し、子どもたちのESD能力の変化を検証する実践研究に参画しています。教育と研究、そして実践を結ぶ新しい学びのモデルづくりに挑戦しています。
■ 開催概要
日 時: 2026年4月28日(火)14時30分~20時 ※14:30 開場(カフェ・受付開始)、15:30開始会 場: 学童ホテル(ホテルセトレ神戸・舞子)対 象: 小学3年生~6年生 参加条件: 親子参加(お子様1名+保護者1名) ※申込児童以外のご参加はできません定 員: 40組80名参加費 : 無料
■ 当日のスケジュール
★スケジュール 14:30 カフェタイム&受付 15:30 スタート(ESDプログラム説明、アイスブレーク等) 15:50 レクチャー&ワーク 18:30 家族食堂(椚座牛を召し上がっていただきます) 20:00 終了(お食事が終わられた方から帰宅可) 「椚座牛」を生産から販売まで一貫して手がける牧場直営の有限会社 大造畜産の社長椚座さんをお迎えしての体験プログラムです。
■お申し込み方法
※締め切りは、2026年4月10日(金)まで ※応募多数の場合は抽選とさせていただきます。 ※結果は締め切り後に順次ご連絡いたします。
■参加にあたってのお願い(アンケートについて)
本プログラムでは、教育効果の検証を目的として、保護者の皆さまに3回のアンケートへのご協力 をお願いしております。(実施タイミング:プログラム前・プログラム後・一定期間後)
研究の一環として実施するため、お手数をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
■質問項目に関するお願い
本プログラムでは、ESD(持続可能な開発のための教育)の学習効果を、参加者それぞれの学習環境を踏まえて正確に検証するため、ご家庭や学校に関する基本的な属性についてお伺いしています。 質問項目は、個人やご家庭を評価・比較する目的ではなく、先行研究において学習成果を理解するための文脈的要因として一般的に用いられているものです。 ご回答内容は統計的に集計・分析され、個人が特定される形で公表されることはありません。 また、研究・報告目的以外に使用することは一切ありません。 なお、回答は任意で、差し支えのない範囲でご協力いただけますと幸いです。
■本プログラムの協力者
栗田 佳代子 教授 東京大学 大学総合教育研究センター 副センター長
東京大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了、大学評価・学位授与機構、スタンフォード大学客員研究員等を経て、2012 年11月より東京大学大学総合教育研究センターに奉職、2021 年4月より現職。博士(教育学、東京大学)。未来の大学教員を育てる「東京大学フューチャーファカルティプログラム」を開講以来担当。リフレクション手法としてのティーチング・ポートフォリオの作成支援を研究テーマとする。
味埜 俊 氏 東京大学 名誉教授
東京大学工学部卒業、同大学院工学系研究科修了・博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科を経て、同大学院新領域創成科学研究科にて教授・研究科⻑、同大学東京カレッジにて特任教授・副カレッジ⻑を務める。この間、アジア工科大学院・国連大学などで教育・ 研究に従事。東京大学名誉教授。生物を利用した排水処理、サステイナビリティ学を専門とし、サステイナビリティに関わる教育プログラムの開発・実践をライフワークとする。
舟引 美咲 氏 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 博士課程
テレビ局のアナウンサー・報道番組出演、子ども向け教育番組企画制作を経て、ラグジュアリー企業で10年以上ブランド・マーケティング、社会貢献活動を担当。現在は東京大学大学院にて、ブランド理念と社会価値の統合経験に基づき、企業資産を教育資源とするESDプログラム設計と相互変容の研究を行う(研究紹介動画 )。本プロジェクトでは、「モリキャラLABO」の命名、プログラム内容、研究設計に至るまで多角的に参画している。
ホテルという非日常の空間で、本物に触れ、感じ、考える時間を提供します。 学童ホテルはこれからも、社会と連携しながら、 子どもたちの未来を育む実践を続けてまいります。 住所
兵庫県神戸市垂水区海岸通11-1 TEL:078-708-3331
JR神戸線「舞子駅」より徒歩7分 (三ノ宮駅より約20分、新幹線西明石駅より約10分)